そば

 喜多方市は、会津盆地の北部に位置し、南に遠く那須連山、東に名峰磐梯山・裾野広がる雄国山麓、北西に霊峰飯豊山を望む風光明媚なそばの郷です。そばの作付面積も全国4位(2021年)に入るなど、地元のみならず全国的にも愛されるそば産地です。県外にもファンが多い「山都そば」をはじめ、各地で個性的なそばを食べることができます。
 令和4年度には『山都そば』が文化庁の「伝統の100年フード部門」(江戸時代から続く郷土の料理)に認定されました。
※100年フードとは…
 多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組です。

 【文化庁HP】
 全国各地の100年フード  https://foodculture2021.go.jp/jirei/

そばの産地

そば

 喜多方市では、山間部を中心に秋そばが栽培され、9月中旬には可憐な純白の花がそば畑を彩ります。近年では夏そばの栽培にも取り組んでおり、一足早く新そばを味わえるようになりました。冬には冷たい川の水にそばの実を浸すことで独特の食感を生む「寒晒しそば」などの楽しみ方もあります。栽培に適した盆地特有の寒暖差の大きな気候、そして、霧が発生しやすいなど、良質で風味高い玄そばが育まれる環境が喜多方にはあります。

特徴的なそば打ち技法

そば

 地方のそばは代替食として地域に根付いたものが多いのですが、喜多方の場合はもてなしのご馳走として結婚式をはじめ冠婚葬祭には必ず出てくるものです。早朝トントントンというそば打ちの音が聞こえてくると「隣で何か良いことがあったのかしら?」とおめでたいことの象徴であったようです。
 製粉歩留まり50%程度の白いそばを十割で打ち、延しの工程では板に叩いて伸ばしていきます。このときに出る音がトントントンと軽快で特徴的です。
 日本屈指のそば打ち職人から一子相伝の地域ならではのそば打ち名人、アマチュアのそば打ち団体まで、本当に多くのそば愛好者が日々鍛錬を続けています。

良質な水

そば

 飯豊山系の良質な水が山懐や伏流して地下水として、そばの味を一層引き立てます。春先の山菜の天ぷら、秋のきのこと取り合わせの食材がふんだんにあり、さらに楽しみを増やしてくれます。
 喜多方には、ニッコウキスゲで有名な雄国沼の眼下に広がる雄国山麓の雄国そば、その南方に位置する駒形地区の会津駒形そば、ヒメサユリの群生で有名な熱塩加納のひめさゆりそば、雷神山の懐に抱かれた高郷の雷神そばなど、昔から地域ごとに特色あるそばの文化が育まれ、今もなお息づいています。喜多方には豊富な飯豊の伏流水を仕込み水に使った、おいしい日本酒を醸造する10の蔵元があり、そばに合う素敵な一杯を探せるのも魅力のひとつです。
 一度と言わず、二度、三度とそば巡りに「そばの郷喜多方」へお出かけください。

山都町 そば処案内マップ及び宮古そば案内マップ

山都町そば処案内マップ
http://www.kitakata-kanko.jp/guidebook/pdf/pdf_000050.pdf

宮古そば案内マップ
http://www.kitakata-kanko.jp/guidebook/pdf/pdf_000051.pdf