ラーメン

 飯豊山の澄んだ伏流水が生み出す、醸造のまち喜多方産の醤油を使ったコクのあるスープと太いちぢれ麺が特徴の喜多方ラーメン。人口50000人ほどのこの町に、なんと100軒以上のラーメン店があります。これだけのラーメン店があれば、各店が味を競って美味しい「喜多方ラーメン」ができようというもの。
 麺は、飯豊山の伏流水をふんだんに使った多加水のコシがある太ちぢれ麺で、全店に共通しています。スープは、魚介系ベースの店があれば動物系ベースの店もあり、醤油・味噌・塩と一通り揃えている店もあれば創業以来醤油一筋の店あり、あっさり風味・こってり風味ありと、千差万別いろいろな美味しさが堪能できます。
 馴染みの老舗店に加え、新店も負けじと増えている現在、喜多方ラーメンの進化は止まりません。日本三大ラーメンの1つ「喜多方ラーメン」を、ぜひ味わいに訪れてください。

喜多方ラーメンの由来

 喜多方ラーメンは、大正末期に中国から渡ってきた一青年がチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いていたのが発祥と言われています。その手作り支那そばこそが90余年の歴史を持つ喜多方ラーメンの元祖です。
 その後、市内の食堂がノウハウを学び、「喜多方ラーメン」が形作られていきましたが、地域特産品として有名になった食品の中では、そのルーツがはっきりしている珍しい事例です。

喜多方ラーメンの特徴

 喜多方ラーメンは、その独特の麺に特徴があります。
 使用している麺は、「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれ、太さの差はあれど麺が太く平たく(幅約4mm程度)縮れているのが特徴となっており、水分を多く含ませじっくりねかせてつくるため、コシが強くモチモチとした独特の食感となっています。
 また、スープは、魚介系が強かったり動物系が強かったりと店ごとに個性が出ており、カエシは喜多方の伝統産業である醤油を使ったあっさりした味わいのものが基本となっています。
 しかし現在は、昔ながらの醤油ラーメンだけでなく、蛤や蜆を使った塩ラーメンやこだわりの合わせ味噌を使った味噌ラーメン、こってり好きのための背脂入りのラーメンなど、喜多方ラーメンは日々様々な進化を遂げています。

朝ラーについて

ラーメン

 観光シーズンの喜多方の朝の風物詩といえば、朝からラーメンを食べるために並ぶ行列があります。親しみを込めて「朝ラー」と呼ばれるようになったこの風習は、地元住民の朝食の枠を越えて、朝ラーを食べるためだけに観光客が訪れるほどの知名度となりました。
 喜多方で朝からラーメンが食べられるようになったきっかけは諸説ありますが、「市内にあった3交替制の工場に勤務していた人たちが、夜勤明けにラーメン屋に立ち寄ったから」とか、「朝早く農作業に出た農家の人が一仕事終えてラーメンを食べにいったから」とか、「冬、出稼ぎから夜行列車に乗って帰ってきた子どもを暖めるために家に帰る前にラーメン屋に立ち寄ったから」など様々です。
 しかしながら、ずっと昔から「朝からラーメンを食べること」は喜多方の人にとってはごく自然なことであることに違いはありません。今では、「早起きソフトの帰りに」とか、「二日酔いなのでさっぱりした喜多方ラーメンを食べてから出勤」などというスタイルも見受けられるようです。現在、朝ラーを提供しているお店は約15店ほどあります。

蔵のまち喜多方老麺会

市内のラーメン店が組織している団体です。
ホームページ http://www.ramenkai.com/