ラーメン

 飯豊連峰からの豊富な伏流水と、農産物に恵まれた喜多方では、古くから酒・味噌・醤油などの醸造業が栄えてきました。硬度13と超軟水の源泉は「平成の名水百選」にも選ばれ、良質の味噌・醤油と共にラーメンスープの味の決め手となっています。また、コシが強い独特の縮れた平打ち麺は「熟成多加水麺」と呼ばれ、多くの店に共通しています。 
 ラーメンを提供する店舗ごとに味わい深く、工夫をこらしたスープと麺の調和をお楽しみください。
 令和3年度には『喜多方ラーメン』が文化庁の「近代の100年フード部門」(明治・大正に生み出された食文化)に認定されました。
※100年フードとは…
 多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組です。

 【文化庁HP】
 全国各地の100年フード  https://foodculture2021.go.jp/jirei/

喜多方ラーメンの由来

 喜多方ラーメンは、大正末期に中国から渡ってきた一青年がチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いていたのが発祥と言われています。その手作り支那そばこそが90余年の歴史を持つ喜多方ラーメンの元祖です。
 その後、市内の食堂がノウハウを学び、製麺店の研鑽により「喜多方ラーメン」が形作られていきました。地域特産品として有名になった食品の中では、そのルーツがはっきりしている珍しい事例です。

喜多方の朝ラーについて

 喜多方では、朝からラーメンを食べられるお店があります。JR東日本の観光キャンペーンで紹介され「朝ラー」と呼ばれるようになったこの風習は、地元住民の朝食の枠を越えて、朝ラーを食べるためだけに観光客が訪れるほどの知名度となりました。
 「朝ラー」のきっかけは諸説ありますが、「市内にあった3交替制の工場に勤務していた人たちが、夜勤明けにラーメン屋に立ち寄ったから」とか、「朝早く農作業に出た農家の人が一仕事終えてラーメンを食べにいったから」とか、「冬、出稼ぎから夜行列車に乗って帰ってきた子どもを暖めるために家に帰る前にラーメン屋に立ち寄ったから」など様々です。
 しかしながら、ずっと昔から「朝からラーメンを食べること」は喜多方の人にとってはごく自然なことであることに違いはありません。今では、「早起きソフトの帰りに」とか、「二日酔いなのでさっぱりした喜多方ラーメンを食べてから出勤」などというスタイルも見受けられるようです。

蔵のまち喜多方老麺会

ラーメン

市内のラーメン店が組織している団体です。
ホームページ http://www.ramenkai.com/