赤崎三十三観音(石室観音)

赤崎三十三観音(石室観音)

伝えによると、熱塩・赤崎村の瓜生出雲という長者が子の四国霊場巡礼を案じ、四国の石材を用いて造ったという三十三観音の石像である。上三宮と熱塩を結ぶ南北の街道筋に安置されており、現在も計28点が残っている。
このように各札所の観音の像を造り、一か所に安置する例は全国的に知られているが、これは札所を実際に回らずとも同様の功徳を得ることができるという考えに基づくものである。四国・坂東・秩父など、著名な観音霊場の周辺には特に多い。赤崎三十三観音も、会津の三十三観音信仰を示すものといえる。