慶徳寺

慶徳寺

慶徳町の北側に位置する。源翁心昭が熱塩・示現寺に入る以前に創建した寺院だが、いくつかの史料を総合して考えると、応安年間の初め(1368-1375)頃に源翁はこの地に入り、前身としての存在があったと考えられる。
なお、『新編会津風土記』には慶徳寺の縁起について詳述されている。応安元(1368)年、この地に来て源翁は庵を結んだ。そこに葦名家第8代当主蘆名詮盛が狩猟で訪れたところ、庵の周辺に紫雲が浮かんでいることに気づき、源0翁に対面してその徳を崇敬し、紫雲山慶徳寺と号して源翁を住職とした。
源翁は永和元(1375)年に示現寺を曹洞宗に改めた後、応永3(1396)年の春に慶徳寺に戻ったところ、自らが退治した那須の殺生石の霊が現れ、白狐に変化した後に十一面観音となって前の山に飛んでいったという。そのため、山号を巻尾山と改めた。またその霊を祀るために神社が建てられ、前の山は稲荷山と名付けられた。これが現在の慶徳稲荷神社にあたる。
慶徳寺山門の茅葺き屋根は美しく、周囲に広がる田畑と豊かな草木の風景とともに、四季折々の表情が楽しめる場所である。

スポット基本情報

お問い合わせ先
喜多方市文化課
開催場所
〒 966-0922 福島県喜多方市慶徳町豊岡字今町288
電話番号
0241-24-5323

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