願成寺

願成寺

上三宮町に位置する。浄土宗多念義派の祖、隆寛の開基と伝えられる古刹。隆寛は嘉禄3(安貞元年・1227)年に陸奥国に流されることとなったが、実際には相模の飯山に留まり、高弟である實成が現在の願成寺の地に派遣された。實成はそこに遺骨を葬る墳墓を築き、隆寛の肖像を祀る堂宇を建てたのが願成寺の前身である。現在の形は江戸時代になって整備されたもの。
願成寺の本堂・旧阿弥陀堂・山門は江戸期に遡る建造物である。本堂は県内に類例のない浄土宗式の構造で、17世紀後半の造営。旧阿弥陀堂は棟礼により貞享3(1686)年に造営されたことが分かる。浄土の世界を表す堂内の荘厳が特徴的だが、これは寛永18(1641)年に再建された京都・知恩院の経蔵・輪蔵と共通しており、同系統の絵師が旧阿弥陀堂造営にも関わっていると考えられる。山門も旧阿弥陀堂と同時期の造営と考えられ、動物や七福神が各所に彫刻される点が珍しい。
旧阿弥陀堂の本尊であり、現在は新設の大仏堂に安置される阿弥陀如来及両脇侍坐像は、「会津大仏」として広く親しまれている。『新編会津風土記』によると、この三尊は松山町にかつてあった来迎寺に安置されていたものであり、藩の命により延宝年間(1673-81)に願成寺へ移されたという。来迎寺の創建と三尊の造立にも、實成が関わったものと考えられる。
阿弥陀如来像の男性的な造形は鎌倉時代前期の特徴がよく表れており、観音・勢至の両脇侍像がひざまずくなど、都の形式も取り入れている。東北地方における13世紀の本格的な阿弥陀三尊像として重要な存在である。
・阿弥陀如来及両脇侍坐像(国指定重要文化財)/願成寺本堂・旧阿弥陀堂・山門(県指定重要文化財)/法然影像および血脈版木(県指定重要文化財)/木造行道面(6面、県指定重要文化財)

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スポット基本情報

お問い合わせ先
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開催場所
〒 966-0931 福島県喜多方市上三宮町上三宮字籬山833
電話番号
0241-22-1565
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