示現寺

示現寺

熱塩加納町に所在する。寺伝では平安時代初期に空海が建立したという。真言宗寺院であったが、永和元(1375)年に源翁心昭が示現寺と号を改め、曹洞宗寺院として再興した。源翁は那須の殺生石伝説で名高いが、会津地域における曹洞宗展開の中心となった人物でもある。境内には源翁の本墓がある。
国指定重要文化財である椿彫木彩漆笈をはじめ、禅宗様の色濃い総門や近世における武士の動向を伝える文書など、喜多方の歴史を知るうえで重要な文化財が数多く残る寺院である。
境内にある観音堂は会津三十三観音第5番札所として知られており、本尊は千手観音菩薩である。像内には源翁ゆかりの金銅仏が納められているという。
また、熱塩の温泉は源翁がアカザの杖を突いて発見したと伝えられており、毎年1月4日の早朝、湯の恵みに感謝する「湯殿入り」の行事が寺院で行われている。
・椿彫木彩漆笈(国指定重要文化財、東京国立博物館寄託)/示現寺文書(県指定重要文化財)/示現寺正安の碑、示現寺観音堂、示現寺総門(市指定有形文化財)

附属画像

示現寺

スポット基本情報

お問い合わせ先
喜多方市文化課
開催場所
〒 966-0101 福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字熱塩甲795
電話番号
0241-24-5323

周辺マップ